2005年10月31日

「レオロジーを勉強したい」 ぜひ、上田先生のセミナー

 SSG方式(Advanced Curtain Coating)を生産加工ラインへ導入するためには、流変学即ちレオロジーの経験と知識が不可欠です。でも、レオロジーというのは難しい。また難しいから面白い。奥が深いということだと思います。
 レオロジーの勉強をしたい方に是非お薦めしたいセミナーがあります。上田隆宣先生がご講演される「レオロジーなんか怖くない」という、大変心強い、やる気が沸いてくるセミナーです。
 私はレオロジーの入り口を大学の化学工学専攻課程で学びました。当時は、経験もなかったためその面白さが分かりませんでした。その後企業にてコーティング技術開発を担当することになり、色々な経験を重ねましたがそのとき痛感したのは、レオロジーに関する知識不足でした。やはり知識が大切だということです。コーティング分野特にSSG方式にとっては、レオロジーの知識は必須アイテムです。処方設計屋さんも設備屋さんもぜひこの境界領域にあるレオロジーを勉強して頂きたいと思います。
 
2005年10月19日

SSG(Advanced Curtain Coating)方式の流変学(ウレオロジー)的視点

 カーテン塗布と一口に言われていますが、ただ膜を作れば塗布が出来るというものではありません。上手く塗布を行うためには、やはりそれなりの技術的なポイントを抑えなければなりません。そして、品質に拘れば拘るほど、その重要性を痛感させられるものなのです。
 一般にカーテン塗布といわれている方式は、塗布ヘッドが単純なスリットダイであるがために、「この技術のポイントがどこにあるのかさっぱりつかめない」という声をしばしば耳に致します。私達は、その一連の技術をSSG(Advanced Curtain Coating)方式と名づけて、研究を積み重ねてきました。塗布ヘッドの設計もさることながら、その根本にある流変学(ウレオロジー)を主体とする処方設計がそれです。まさに、この方式の成否を決めるポイントは流変学にあるといっても過言ではないのです。
 調液設備で仕上げた液が、ストックタンクに入っています。ここからスタートして、最終の支持体の表面に行き着くまでの、この液の行く末には様々な流変学的な変遷が待ち構えています。その幾段もの変遷をことごとくクリアーしないと、希望通りの最終製品にはなりません。
 タンクから送液ポンプで送られる塗布液が、脱泡装置、フィルター、オンライン品質チェックを受けてダイヘッドのポケットに入り、スリットを抜けて、スライド面を滑ってカーテン部に至る。そして、最終的なランディングフィニッシュを達成して、塗布が成り立つわけですが、その全ての素工程でこの方式独特の流変学に沿った処方設計とそれに見合った要素機器設計が求められるのです。
 この塗布技術のポイントは、最適な処方設計とそれに合った機器選択をすれば、後は何もしない「一定条件」製造になるということなのです。
2005年09月07日

常に現場が先行、理論は後付け

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 レオロジーの世界の面白さは、現場での実験が常に学問よりも先行しているということである。実験で見つけた新しい現象をどう解釈すべきかと、学問が必死に後から追いかけてくる。SSG輪郭コーティング方式を私たちが大々的に生産に取り入れたのは、1980年代のことであった。当時は全然その理論などというものはなく、実験で次々と見えてくる新しい現象に一喜一憂の毎日であったことが思い出される。それらを何とか頭で理解したいという思いが、コーティング理論なるものを生み出して、有限要素法などというコンピューターによる解析技術なども盛んに取り入れられるようになったのは、1990年代になってからである。確かに基本的なものの見方は大分整理され、解析も出来るようになっている。しかし、新しい発見は実際に液を手で触って泥臭い実験をするしか方法がない。問題は、そのような膨大な試行錯誤の実験をいかに効率よく出来る手法を確立できているか否か、またどのような新しい組み合わせを思いつく創造的センスを持っているかが勝負である。そこが私達の出番なのだろう。写真は、動的な表面張力の評価実験の事例である。(膜処方設計には欠かせない実験)
2005年09月03日

レオロジーとは、流変学

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 レオロジーとは、漢字で「流変学」と書くそうです。SSG輪郭コーティング方式を究めるためには、正にこの流変学を修めることが必要です。というのは、SSG輪郭コーティング方式では塗布液をなすがままに、自然に走らせるのがポイントなのです。
 ブレードとかバーとかロールなどの流れを妨げる物は、一切排除しなければなりません。従来の塗布技術において重要な役割を果たしていたこれらの機能は、一切不要になります。
その代わり、液の自然の流れにどれだけ理解を深め、上手く条件を整えてやれるかが勝負なのです。液に働く力は、液自体が保有する内部応力と外力としての重力(G)しかありません。
 流変学を究めるには、このような自然界の流れを観察することも新しい発想を生むきっかけを与えてくれます。
2005年08月30日

処方設計技術のポイントは、Rheology?

 Rheologyは、ウレオロジーと発音しますが日本語にはありません。中国語では「流変学」と訳されていると日本ペイント鰍フ上田隆宣先生のサイトで知りましたが、さすがに漢字の国だと私も思います。

先生はおっしゃっています:「経験で行なっている事は本当に正確であり、学問とか難しい技術は必要がないように思えますが、技術を高め、普及してゆくためには多少面倒でも科学的な根拠を持つことは重要だと思います」

 私も永年「サブラヒ・テクノロジスト」として色々なところで技術指導を経験してきましたが、先生のReologyに助けられる場面が非常に多かったと感謝しております。STGの経験、ノウハウを皆様もぜひ上田"Rheology"にて検証されるようお薦め致します。